「水辺の日記」第二弾です。今回はハスに限りました。そもそもハスをはじめて植えたのは2011年でした。「小舞妃」と「喜上眉梢」のレンコンを一株ずつ購入し、使わなくなった火鉢に植えてみました。購入したレンコンの状態が良かったのか、最初にしてはよく咲きました。2013年には「蜀紅蓮」を購入して3種類となりました。それから毎年植え替えて今年は7回目。池の睡蓮とともに毎年夏を楽しませてくれていました。
しかし、重い火鉢をひっくり返えすハスの植え替えは、年々しんどくなります。この2、3年「今年が最後かな〜」と思いつつ植え替えをしてきました。そんなわけで、今年最後になるかもしれないハスの栽培を記録することにしました。
画像はクリックすると拡大画像がみられます(例外もあり)
今年は、まず用土を購入するところから始めた。
用土は田土か荒木田土が良いとのことだが、近くのホームセンターなどでは手に入らないので、以前はもっぱら赤玉土に腐葉土、発酵牛糞を混ぜていたが、一度用土を変えてみようと、去年は通販で荒木田土を購入、今年は田土を購入してみた。結構値が張る。荒木田土は16Lで1,008円、田土は18Lで1,836円だった。
田土も荒木田土も大した違いはないらしいが、赤玉土と花付きがどう違うのか、去年の状態を見てもよくわからない。
「小舞妃」の鉢二つから新しいレンコンを取り出した。思ったより細い気がする。
新しいレンコンは鉢の底の方に鉢の縁に沿って育つため、中央部はぽっこりと穴が開いたよう。ちなみに下図の去年と一昨年の写真と比べてみるとやはり・・・? 荒木田土(田土)のせいか?肥料のせいか? 芽が出て植えられそうなものを並べてみたが、左端の一株を植えてみようと思う。
左の大きめの鉢は、田土を使用し、少量の腐葉土と牛糞堆肥を混ぜた。右の鉢は赤玉土と田土を半々、腐葉土、牛糞入れていない。肥料はマグアンプと化学肥料、苦土石灰をそれぞれ少量。栽培方法の説明の中には、元肥は入れないで追肥で、というのもあったが、今までは元肥を入れていたし、去年喜光寺で蓮の植え替えを見たが、植え付けと同時に結構肥料を入れていたので例年どうりにしてみた。
また、1株にするか2株にするかちょっと迷ったが、結局二鉢とも2株した。二節目のレンコンがもう少し太かったら1株にするのだが・・・。
植え替えて三日経った。小さい鉢(右)は水がきれいに澄んだ。これは今年は池に沈める予定。このままでは鉢が小さいので夏の終わりころには用土が盛り上がって、ほとんど鉢の縁いっぱいになり毎日水を補給しなければならなくなる。
大きな鉢(左)はまだ濁っている。これは用土が田土であることと牛糞堆肥と腐葉土を入れているせいであろうと思う。もうしばらく様子を見てから、置き場所を決めて水を足す予定。
喜上眉梢の鉢からレンコンを取り出した。しっかり肥大し新芽も多く付いていたのが2株取れた。用土は田土と赤玉土を三日ほど前から水を入れこねてある。田土は固い塊も水を吸ってドロドロになっているが、小粒の赤玉土は粒が崩れず残っている。
雨が降り始めたので、植え付けは次の晴れた日に延期。
朝からの雨が上がり暖かくなったので昨日採った喜上眉梢を植えた。一株にするつもりであったが、もう一つの株も捨てるのもったいないほどの芽のついたレンコンだったので二株とも植えることにした。田土と赤玉土を半々。化成肥料と苦土石灰、骨粉入れた。 用土を半分ほど入れた後、少し水を加え芽が折れないように注意しながらレンコンを入れ底の方に埋め込む。その後残りの用土を足し、平らにならす。
最後に残った一番大きな鉢から蜀紅蓮のレンコンを取り出した。鉢は重く、もともと火鉢だったので縁が内側に曲がっており、取り出すのに一苦労した。
それでも鉢が大きいためか、レンコンの育ちはよく3種のレンコンでは一番立派なレンコンが取れた。さて、植えるのはどれとどれにするか? やはり二株植えることになるか・・
朝から暖かな良い天気。レンコン(蜀紅蓮)を植えた。欲張って大きな株を二つとも植え込んだ。これでレンコンの植え付けはすべて終了。右の二つの鉢の水深がやや浅いが、鉢の深さから考えるとやむをえない。今年も秋には縁スレスレまで土が盛り上がると思う。
スイレンは鉢を減らして六鉢。一鉢を除いて今年は植え替えをしなかった。
蓮もスイレンもこれで一段落、あとは5月頃の浮き葉が出てくるのを待つばかりである。
植え替え後約半月。まだ浮き葉も出ていないが、1回目の追肥を施した。毎年のことながら施肥する量がわからない。
左図は一鉢に入れた分量。土には埋め込まない。
昨日、発泡スチロールの箱に入れておいた余ったレンコン、貰い手がないので捨てようかと思ったが、去年池に沈めた鉢が残っていたので植えてみた。
用土はその辺の庭の土を入れ、肥料も適当に入れたので上手く育つかどうか・・・。品種は何であったか、ラベルを付け忘れていたので花が咲くまで不明。
そろそろ蚊が発生する時期である。毎年夏にハス鉢にボウフラが湧き難儀するので、金魚とメダカを買ってきて入れた(金魚9匹750円、メダカ12匹200円)。
鉢の水質環境は、あまり良くない。用土に鶏糞、牛糞堆肥、腐葉土などを加えると水が濁る。どれが原因か良くわからないが、左の鉢は元肥に化学肥料を使い、用土は田土と赤玉土だけなので濁りが少ない。
池に入れていたPSBという水質浄化栄養菌なるものを金魚と一緒に買って、鉢にも入れてみた。
今月の初め、左右の鉢に放った金魚がカラスに狙われたか、いつの間にか数が減ってきた。ところが昨日になって左の鉢の金魚が2匹死んでしまった。水質環境は最近よくなってきているので、何が原因かよくわからない。中央の鉢のメダカは元気良い。
結局金魚の姿が見えなくなったので、メダカを買い足して左右の鉢に入れた。
立ち葉はかなり上がってきたが「蜀紅蓮」だけは遅い。
画像中央に水面にまだ頭を出していない葉の先から、プクプクと気泡が上がってくる。この気体は何なんだろうか?
水環境も良くなり綺麗に透き通っている。おかげでメダカも元気よく泳いでいる。
6月3日に3回目の追い肥。1回目の半分程度の量にした。骨粉は浮いてしまうのでやめた。
前回から20日ほど立っているが、立ち葉がかなり大きくしかも混み合って立ち上がってきた。一鉢に二株ずつ植えたためかもしれない。
昨日、小舞妃の蕾が上がっているのに気づいた。まだ小さいので咲くまでには何日かかかる。去年は6月30日最初の花が咲いているので、やはりそれぐらいになると思う。
昨日、小舞妃の二つ目の蕾を見た。また今朝は池に沈めた蓮に蕾が出てきた。これも小舞妃、よく見ないと見落とすほど小さな蕾だ。
2、3日前、4回目の追肥をやった。
23日に見た蕾、もう10日にもなるのにまだ咲かない。同じ鉢からさらに二つ蕾が上がってきた。「小舞妃」が育てやすいというのは、こうゆうことなのか・・・。
立ち葉が大きく茂り、蕾が三つも着いたせいか、この鉢の水の減り方が半端でない。昨日の夕方、鉢の縁まで水を足しておいたのに今朝見ると4,5cmは水位が下がっている。小さなバケツ一杯分は減っている。
今年最初のハスが咲いた。蕾を見つけてから約2週間ようやくという感じ。待っただけのことはある、なんとも言えない美しさ。 1日目のわずかに開いた初々しさ、2日目の白さを増してきれいに開いた爽やかさ、感動そのもの!
12時には閉じてしまった。明日は散るのみ。ちょっと寂しいが、小舞妃の蕾が二つ、蜀紅蓮、喜上眉梢に一つづつ蕾が上がってきているので、また楽しめそう。
立ち葉があまりにも大きく、しかも多くて花が隠れてしまいそう。第1号の小舞妃は今日が三日目、他に今日開花の花と蕾が一つ同じ鉢から上がっている。三日目の花は明日まで保たないだろうと思ったが、1日外出して夜帰ってみたら、まだ花びらを落とさず残っていた。
蜀紅蓮の鉢から新しい蕾がチョコっと水面から顔を出していた。
4日目、7時ごろまでなんとか持ちこたえていたが、7時を過ぎると急に花びらが落ち始め、1時間ほどですっかりなくなり、蓮の実があらわになった。蓮の実が欲しいという人がいたので、これは切らずに置こうと思う。
昨日咲いていた小さめの花も今朝は散っていた。1日早い! 散った後、蕾を探してみたら大小取り混ぜて五つ見つけた。写真撮ってクイズにしてみた。
右の図をクリックして拡大し、探してみてください。
解答は→ここ
朝、8時。小舞妃が綺麗に咲いている。西国浄土で阿弥陀さんがお立ちになっているのは、こんな花の上ではないだろうか・・。 池のハスも綺麗に咲き、トンボのカップルを祝福しているよう・・。
蓮は早起きである。5時過ぎに目が覚めたので、窓からのぞいたら、もう二日目のハスは赤みを薄くし綺麗に開いている。
今、盛んに蕾や立ち葉が立ち上がっているが、少し混みすぎではないかと思う。今年は一鉢に二株ずつ植えたせいではないであろうか? これでは日当たりも悪く、風通しも良くない。そのためか二本の茎に大量のアブラムシが発生していた。そのままにしておくと増殖し、株を弱らせるらしいので駆除することにした。
メダカがいるので殺虫剤を散布するわけにいかないので、ガムテープで捕獲した。面白いように捕れた。
今年最初の蜀紅蓮(左)と喜上眉梢(右)が咲いた。8時まで待ったが開くのはこの程度か・・。
明日の変化が楽しみ!
二日目の蜀紅蓮(左)と喜上眉梢(右)です。
4時40分、まだ眠ってます。
5時10分、ようやく目が覚めました。
6時12分、綺麗な形です。
8時24分、これもまたハスらしい姿です。
14時28分、昼、スポーツジムへ行って帰ってきたらもうお休みでした。
蜀紅蓮と喜上眉梢は三日目になるが、小舞妃が三輪咲いた。1日目の7時前にしてはちょっと開きすぎのように思う。追い肥に化学肥料を5粒ずつ施した。
蜀紅蓮と喜上眉梢,四日間よく頑張って咲いていた。今日は五日目。朝早く早々に花びらを散らした。ご苦労様でした。次の蜀紅蓮が控えている。
梅雨が明けて猛暑が続いている。ハスの花は今が最盛期か・・。そのため鉢の水位の低下が著しい。昨夜飲み会で帰りが遅くなったので夕方の水の補充しなかったため、今朝見たら根の部分まで見えるほど水が減りメダカも心配してたんじゃないかと思う。このままだと夏の間に泊りがけの旅行など行けそうにない。
初日と二日目の小舞妃
左 6:18
中 6:43
右 10:30
一昨日まで咲いていた花が全て散った。膨らんでいる蕾が二つあるので中休みか? ところが、そのあとに続く蕾が見えない。
これで今年のハスは終わりなのであろうか? 明日、追い肥を施してみる。
昨日の蕾が今朝開いた。左が喜上眉梢、右、小舞妃です。池のハスに小さな蕾が出てきた。
ハスに追い肥をした。IB化成肥料を1鉢に7~10粒、短期肥料を少々。
写真に関する知識はあまりない。この日記のためにたくさんのハスの写真を撮っているが、ほとんどiPadやauto設定のデジカメで撮っている。時々すごく綺麗に撮れる時があるが、それがどんな設定なのか自分でもよくわからない。特にデジカメにあるISO感度の設定でどう変わるのか試してみようと今日の10時ごろの喜上眉梢を何枚か撮ってみた。ところがデジカメではISOが変わるとシャッター速度が自動で変わり、明るいところでの撮影では、あまり影響ないのかもしれない。それよりも感度を高めてノイズを入れると意外と美しく感じる写真が撮れることがある。
25日の右端の小舞妃の写真は幻想的な雰囲気で、妖艶なハスの写真が撮れた。同じISO3200であるが、今日の一枚目とは全然違う。シャッター速度も、撮影時間も同じだが、この違いはどこから来るのか? 写真に詳しい方に教わりたい。
今朝のハス三輪。左の蜀紅蓮が二日目で美しい姿で咲いている。
左写真右端の小舞妃は8時過ぎには蓮弁が散ってしまった。
池のハスの蕾が膨らんできた。眺めていたら、餌をくれるものと思ったか金魚が集まってきた。今年生まれた黒斑のあるこの金魚も寄ってきた。7匹位いそうである。
10:00鉢植えのハス最後の花の蓮弁が散り始めた。今のところ新しい蕾がみられないので、これで今年は終わるのであろうか。もしそうなら例年より一月も早い。
池に沈めたハスに蕾が二つ出ているので、それを楽しむことにしよう。
黄変したハスの葉(左)、これは例年ならば、9月中旬にみる状態。黄葉を刈ったらまだ新芽が出てくるかもしれない。そんなわずかな望みをかけて、大幅に刈り取ってみた(中)
池に沈めたハスの葉はまだ青々としている(右)。この違いはどこからくるのか? 今年の暑さのせいか、肥料の加減か、植え方に問題があったか・・・?
池のハスの蕾が開花した(6時38分,9時15分撮影)。久しぶりのハス。新しい蕾がもう一つ伸びてきているので、あと二輪は見ることができる。
昨夜から台風5号が通過し、かなりの雨量があった。いつも水の減り具合に気を揉んでいたが、今朝は逆の鉢の水が溢れ、一番大きな鉢のメダカが流されたのか、数がかなり減った。
池のハスは雨に打たれたせいか二日目なのに朝早くから大きく開き、今にも蓮弁が散りそうだった。もうダメかと思っていたら、9時過ぎにはしっかりと元に戻り、昼には花をすぼめていた。
台風5号に遭いながらも、健気に三日目の花を咲かせた。
小さな蕾が上がっていた。
台風5号に耐えた花も。昨日の朝7時ごろ花弁を散らした。代わって次の蕾が開いた。
池の鉢は、まだ二つ蕾が残っているが、地上の鉢は三つともどうやら終わりのようである。
形は少々崩れているが、これもまた味のあるハスの姿です。
拡大画像は、特にアップにして観ました。
2番手のハスは今日が四日目。それを知ってか。次のハスが開いた。世界陸上400mリレーでメダルを取ったように我が家のハスも上手いことバトンリレーをしている。残るは第3走者からアンカーへのバトンタッチである。
ハスに最後の追肥をした。あとはレンコンがよく育ってくれることを願うばかり。
バトンタッチ、早すぎたか!? 最後(?)のハスの蕾が十分伸びきらないうちに咲き始めた。
他に蕾が見当たらないので、これが本当に今年最後のハスになりそうである。
最後の池のハスが開花二日目(7時50分撮影)。やや小ぶりであるが美しい。右は拡大画像
ハスも終わりに近づき、ハスの柄も熟して枯れてきた。
タネが欲しいという人や柄を使って飾り物を作りたいという人がいたので、今年は切らずの何本か取っておいた。思ったより小さくちょっと貧弱だが、ハスそのものが大型種ではないので仕方ないか。
最後の池のハスが開花四日目(6時40分撮影)。今日の午後には蓮弁が散るであろう。これで今年のハスは全て終了ということになる。
どの鉢もよく花をつけたが、開花期間が短かった。天候の加減もあろうかと思う。肥料の過不足は葉の色を見る限りなかったのではないか・・・。
今日は朝から残暑が厳しく、まだ青々とした大きな葉を立ち上げているハスは盛んに水を吸い上げているようだ。
特に小舞妃を植えている小さな鉢は、土が縁いっぱいまで盛り上がり、朝9時(左)に足した水が午後の4時ごろ(右)にはほとんどなくなってる。これは鉢の底の方で新しいレンコンが大いに育っている証拠ではあるが、水深に余裕がなくなり、飼っているメダカが日干しになりそうだ。
止むを得ずメダカを引っ越しさせることにした。一番大きな鉢は、かなり余裕があるので、そちらに移した。5mmほどの稚魚も2匹無事移したが育つだろうか?
池に沈めた小さな鉢も、この夏よくの花をつけてくれた。庭に置いた鉢のハスが終わってから、しんがりを務めて連続して咲いた四つのハスの柄。よく見ると咲いた順にタネの数が、8、6、5、3と減っていっている。まさに最後の締めである。
9月に入って朝晩は、ようやく涼しくなってきた。最後のハスを見てから、かなりの日数が経った。黄色くなった葉がある一方、まだ青々とした新しい葉が出てくるので、もしや蕾もと期待していたが、どうやらそれは無理なようだった。
2017年水辺の日記(ハス編)を一旦休憩します。