ゴシック様式

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〜〜アーチスト〜〜

ロマネスクとゴシック

   ロマネスク様式の絵画もゴシック様式の絵画もともにキリスト教の信仰普及のために発達したもので、聖書の世界をイメージできるようにと、教会の壁や天井に描かれました。ただ絵の特徴としてはロマネスクは平面的であり、人物はアーモンド型の眼をもち、輪郭線のはっきりした様式的なもので、見るものに敬虔な祈りを捧げさせるような厳粛な印象を与えます。それがゴシックの時代にはいると、次第にその堅さがとれ、ルネサンスの特色である写実性がみられるようになります。
 cohohはどちらの時代の絵も好きです。ただただ、教会のための職人に徹していて、独りよがりの作為がないのがいい。


ゴシック絵画の聖地

フランチェスコ聖堂   アッシジの聖フランチェスコ聖堂。
 壮大な堂内にはジョット、チマブーエ、シモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティらのフレスコ画が並ぶ。
 特にジョットの28枚の壁画「聖フランチェスコの生涯」は有名。

スクロヴェーニ礼拝堂スクロヴェーニ礼拝堂   パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の内部は、新約聖書の様々なエピソー39場面をジョットがフレスコ画で描いている。


 シエナはゴシック絵画だけでなく、市庁舎、大聖堂を始めゴシック様式の建築も多く。街全体がゴシックの聖地だと言ってもよいでしょう。(下図)


シエナ シエナには、いわゆるシエナ派の画家たち(ドゥッチョ、マルティーニ、ロレンツエッティ兄弟など)の作品がプッブリコ宮殿市立美術館(シエナ市庁舎)をはじめ多くの美術館で見られる。
 特にシエナ市庁舎にあるマルティーニの『マエスタ(荘厳の聖母)』はどうしても見ておきたかったが、残念ながらCohohはその機会に恵まれなかったです。