模刻は書道の臨書のようなもので、書や篆刻が上達するには欠かせない稽古です。cohohに初めて篆刻を教えてくれた元公先生も漢銅印の模刻をたくさんされていました。 私にも漢銅印の模刻を勧められたのでやってみました。始め漢銅印の何処がよいのだろと思いながら、徐三庚の華麗な印にみせられて、それも含めて刻していたら、しばらくして漢銅印のもつ風格みたいなものが何となくわかるような気がしてきました。
模刻は元の印のよい所を真似てその良さを自分の印に表現できるようにすることだと思いますが、始めた頃のcohohはとにかく忠実に写し取ることに努め、元の印と瓜二つの印を作ろうとしていました。これではまるで贋作を作っているようです。若かったのですね。